声かけといった患者さんと日常的なコミュニケーションを取る上で、なかなか会話のネタが思い浮かばず、話が続かないと困ることもあるでしょう。そのような時に、次に挙げる5つの話題を鉄板ネタとして持っていれば、いざという時に役立ちます。
まず挙げられるのは、「天気・季節」の話題です。「最近だいぶ暑くなってきました」「今日は風が強いですよ」などと話しかけることによって、「暑さには強いけど寒さには弱くて……」などと会話が続いて盛り上がることがあります。次に挙げられるのは、「食べ物」の話題です。好きな食べ物を尋ねたり、「今日のお昼は麵だったんですね。麺だと○○さんは何が好きですか?」などと話を振ると盛り上がりやすく、患者さんの好き嫌いや入院までの食生活など情報収集をすることもできます。3つめは、「時事ネタ」です。特によくテレビを見ている患者さんには、政治や経済、芸能、スポーツに関する話題だと盛り上がりやすいです。また、患者さんの興味があるものを知ることもできるでしょう。4つめに挙げられるのは、「患者自身」の話題です。出身地や家族、趣味の話などがこれにあたり、より患者さんを理解することにも繋がります。趣味の話をすることで、また出来るようになりたいと治療への意欲が湧くこともあります。自分のことを話すのが得意ではない患者さんには、まず看護師自身の地元の話をしてみるなど、話すきっかけを作ってみると良いでしょう。5つめは、「励まし」です。患者さんの状態によっては、気楽に話をするタイミングではないこともあります。そのような時には無理に盛り上げるのではなく、治療の成果が出てきたら「努力のたまものですね」と頑張りをねぎらったり、患者さんの気持ちに寄り添うだけで構いません。これらを取り入れることで、声かけをスムーズに行うことができるでしょう。